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デニス・フォレスト AS スティーヴ・カーウィン(ディトネイター) - A TRIBUTE TO DENIS FOREST (日本語)
DENIS FOREST AS STEVE KERWIN

DENIS FOREST AS STEVE KERWIN




2003年公開映画「ディトネイター」は、デニス・フォレスト氏の遺作の一つとなってしまった、パニック・サスペンス映画です。

デニー演じるスティーヴ・カーウィンは、この物語の核となる人物で、個人的にはカーウィンこそがこの映画の主役だと思います。お顔が見れるシーンが少ないとは言っても、物語は冒頭からラストまで、カーウィンを中心に流れていきます。

デニー演じるカーウィンの顔を見れるまで、かなり待たされます。その間、私たちが目にするのは、淡々と爆弾を作る彼の姿と、爆弾を仕掛け足早に立ち去る後姿、そして事件のニュース現場でインタビューを受ける憎い男を見つめる背中です。その後姿は憤りと、哀しみに満ちています。この間は台詞も全くありませんが、無駄のないデニーの演技は、淡々と冷徹に復讐を果たすカーウィンの憎しみの深さを、十分に私たちに植えつけます。

カーウィンは、復讐に固執するあまり、罪のない人々の命を顧みる事もできなくなっていて、驚くほど緻密に、そして冷徹に、ターゲットの命を奪っていきます。

カーウィンは、元々殺人に快感を覚えるようなサイコではありません。ごく普通の善良な男だったはずです。爆弾で関係のない大勢の人々を巻き込むことは、本意ではないはずですが、彼の心は憎しみに支配されています。惨状を見て興奮するような事もなく、彼の後姿から感じるのは、哀しみと本当のターゲットへの冷める事のない怒りです。

カーウィンは二人の男を射殺します。一人目では、殺害シーンはなく、私たちが見るのは死体だけです。二人目のドームの警備員を射ち殺した時は、カーウィンが明らかに動揺し、苦しんでいます。カーウィンは、自分自身の罪の重圧を打ち消すかのように、憎しみをつのらせ、復讐の為だけに人生の全てを注いでしまった孤独な男です。冷静に、そして冷徹に復讐を進めてきた彼も、最も憎むべき男と対面した時、押し殺していた怒りと哀しみを顕にします。

毎度のことですけど、ボキャブラリーがないので、上手く表現できないのがもどかしいです。
デニーは本当に名優でした。遺作となってしまったこの映画でも、彼の才能と実力の高さを目の当たりにし、胸が熱くなりました。

エンディングでは、デニス・フォレスト氏への追悼の言葉が贈られます。

41歳・・・、俳優として、まさにこれから脂がのる年齢だと思います。
デニーの演技は完璧でした・・・。これからますます充実した演技を見せてくださる事が確信できる作品だっただけに、残念で・・・悲しくて・・・、言葉になりません。

2002年3月18日、デニス・フォレスト氏はこの映画の完成を見ずに亡くなられました。デニーは次のご出演映画の準備中だったそうです・・・。ご出演が決まっていた作品名は確認できていませんが、もう役づくりに入られていたんでしょうね。

DATA



原題:Detonator

邦題:ディトネイター

2003年ドイツ/アメリカ合作映画

AKA:
Detonator - Spiel gegen die Zeit (Germany)
Write-Off (USA) (working title)

92分

Language: 英語

ロケ地:
Los Angeles Center Studios - 450 S. Bixel Street, Downtown, Los Angeles, California, USA (studio)
Los Angeles, California, USA

監督:ジョナサン・ウィンフリー/Jonathan Winfrey (ジョナサン・フリードマン/Jonathan Freedman)

デニス・フォレスト AS スティーヴ・カーウィン(Steve Kerwin)

MEMO

監督のジョナサン・ウィンフリー氏は、1994年の「ニュー・クライム・シティ」の監督でもあります。


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