
DENIS FOREST AS LONNIE REBORGザ・シールド 第1話:刑事ヴィック・マッキー (2002) .... デニス・フォレスト AS ロニー・リボーグ美しい女性の刺殺死体が発見され、8歳の娘も行方不明。警察は別居中の夫ロニーを捜します。 デニス演じるロニーは、売人の家にいる所をヴィックに連行されますが、ドラッグ漬けで自分で立ち上がる事も出来ない状態で、抵抗する事もなく、ただ引っ張られるままです。取調室に裸で座らされても、ロニーは最初状況さえも理解できていない様子で、「僕のシャツは?」とたずねます。刑事はロニーの服には血痕がついていて鑑識に回されたことを説明します。意識が朦朧とした状態のロニーには、「奥さんを殺したわね?」と言われても自分の行動さえも理解できていなくて、最初は「誰も殺していない」、「娘に会いたかった」と答えるばかりです。 ロニーの体はドラッグに蝕まれて肉体的にも精神的にもボロボロの状態です。彼の首筋に傷がありますが、他の映画で見るカポジ肉腫のメイクに似ているので、多分ロニーはエイズにも感染していて、既に末期症状が出ている状態かもしれないと思いました。 痛みに苦しみながら、「Try!」と言う刑事の言葉に促されて、ロニーは昨日の自分の行動を振り返ります。事実を認識した彼は、泣きじゃくりながら話はじめます。後悔と、妻子への想い、失ったものの大きさと罪、ロニーは今にも押しつぶされそうになりながら、刑事を見上げ、「何でこんな事を?」と、まるで自分自身に問うかのように呟きます。そして続くロニーの告白は、信じられない程ショッキングです。 このエピソードでのデニーのこの演技は、「まさに完璧」と称されています。デニーは本当に素晴らしくて、見るたびに涙が止まらなくなってしまいます。デニス・フォレスト氏は本当に最高です。 このドラマは、スピード感のあるカメラワークが売りの一つなんですけど、このロニーのシーンだけは、迫真の演技のデニスからカメラを出来るだけ離さず、アップを撮り続ける事で、視聴者の目と心を釘づけにする手法がとられたそうです。製作者側のコメントでも、メソッド俳優としてデニスの演技は絶賛されています。 「The Shiled: Pilot」は、彼の遺作の一つになってしまいました。DVDが作られた時、彼は既に亡くなっていたので、コメンタリーでは「メソッドの名優に捧げたい」という言葉もありました。彼の演技は絶賛に値するのはもちろん、もっともっと賞賛されるべきだと思います。 もう一つの遺作「ディトネイター」での彼を見ても、またこの「ザ・シールド」を見ても、デニス・フォレスト氏が、俳優としてどんなに充実されていたかが、とてもよく分かります。それだけに、この作品を最期に亡くなってしまったことが、勿体無くて・・・哀しくて・・・この悔しさはとても言葉では表現できないです・・・。本当にもう彼の新しい作品を観ることが出来ない事が、3年以上が過ぎてしまった今でも信じられません。 このパイロット版のオリジナル放送日は、2002年3月12日でした。41歳のデニスは同じ月の18日、突然の胸の痛みに襲われ、他界されました。もう一つの遺作「ディトネイター」を、彼はご覧になれていませんが、せめてこちらはご覧になっていたらいいなと思います。 |
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