Archive for the Nightmare category

2006/4/3 月曜日

戦場

Posted in Nightmare by spaceman

– Nightmare –

自分が誰なのか、男なのか女なのか、どういう立場なのかも分からないんですが、私は間違いなく戦場にいます。

将校のような数名の男性、そして数名の捕虜と思われる人たち、自分がどっちなのかも分からないし、乗っているのかもはっきりしないんですが、私はその移送トラックの中の様子を見ています。将校はドイツ軍で、捕虜はアメリカ兵のようでした。将校たちは、何も気づいていないのでしょう、捕虜達をバカにするように談笑しています。捕虜たちは目配せをして今まさに逃げ出そうとしているところで、そう感じた瞬間、激しい爆発が起こります。

土煙で何も見えない中、しばらくは銃撃の音と、怒鳴る声や叫び声が続き、辺りは騒然としていますが、自分が歩いている事に気づいたときは、土煙も消え、銃撃の音も、叫び声も聞こえません。ここでも自分の姿が自分自身に見えていないんですが、両手で用心深く持っている何か重いものは、間違いなく銃のようでした。多分兵士なのでしょう・・・。

辺りにはいたる所に無残な血まみれの死体が転がっています。道は兵器の残骸と死体で狭く、私はその無残な死体をまたいで先に進むしかありません。最初に見た死体は、痩せた黒人女性で血まみれなのはもちろん、手や足の位置や向きが尋常ではありませんでした。とても言葉では表現できないような無残さです。私は遺体を踏み越えることが冒涜のようで、躊躇しましたが、どうしても先に進まなければいけません。そしてその遺体をまたぐと、またすぐに次の遺体が路をふさぎます。アジア系の人もいます、白人も黒人も、やせ細った子供も、制服でかろうじて兵士だと判別できる人も、道は永遠に続く死体を運ぶ赤いベルトコンベアのようです。私は何度か後ろを振り返りましたが、振り返るたびに、踏み越えた人々の顔が間近に迫ってくるようでした。

どれだけ進んだかもわからず、何人の死体をまたいでしまったのかも分かりませんが、次に覚えているのはかなり朽ちかけたコンクリートの建物、最初それを外から見ていたようなんですが、いつの間にか中にいて、そこで将校風の白人に、黒人男性が申込書を書いて欲しいと頼んでいるのを見ています。戦争はまだ続いているようで、その男性は入隊したい様子でしたが、字が書けないので、代わりにその将校が書いてあげていましたが、ここにくるとまた私がよく見る悪夢同様、最後はコメディになっちゃうパターン・・・。その黒人男性、まるでエディ・マーフィーそっくりでして、マシンガントーク炸裂ってやつです(^_^;。

その後は何も覚えてないんですが、自分が誰なのかは最後まで分からないままでした。

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創作で最後まで悪夢で締めくくった方が面白いだろうなとは思ったんですが、何も浮かばないので、またまた見たまんまで申し訳ないです。






2006/4/2 日曜日

迎え人

Posted in Nightmare by spaceman

– Nightmare –

私は何かホームパーティみたいな席で、物腰の柔らかい年配の男性に「迎え人を遣しますから」と言われて、何か分かってないんですけど、頷きます。

気がつくと、いつの間にか霧なのか水蒸気なのかで咽ぶような水辺に立っていて、かすかに水音が聞こえます。目を凝らすと手漕ぎ舟のような小さな船がこちらに近づいていました。船の人は「迎え人です」と一言告げるとただ、私が乗るのを待っている様子。そしてその迎え人との姿はとても異様なんですが、何故かその恐ろしい姿と裏腹にとても優しい印象を受けて恐怖は全く感じません。

私はただ黙って船に乗り込みます。形は手漕ぎ舟にしか見えないんですが、迎え人はただその醜い背中を向けたまま、船を漕ぐ様子もなく確か「それではご案内します」みたいな事を言ったきりだったと思います。

船は静かに進み出します。よく見るとその船には艪もなく、迎え人が漕いでいるわけではないんですが、船は進み続けています。水は澱んで濁り、辺りは暗くその上霧のようなものに包まれています。暗い沼に恐ろしい風体の人と二人きりなのに、やっぱり恐怖を感じていません。

どのくらい経ったのか、遠くに明かりが見えたと思うと、あっという間にあの年配の男性が手を上げて出迎えてくれているのが見えます。優しい笑顔で歓迎してくれてるのが分かります。私は迎え人にお礼を言って船を下りますが、迎え人は動こうとしません。

私はどうして一緒に来ないのか、そしてどうしてあんな姿なのか、年配の男性に尋ねます。男性は笑顔で、『あちらとこちらには大きな差があるんです。・・・そう、急激な気圧や水圧の差を受けるようなものと言ったらお分かりいただけるでしょう。だから迎え人は、その影響を体に受けあのように醜く膨れ上がってしまうのです。それでも迎え人が行かなければ、あなた方をこちらにお迎えする事は出来ません。彼はそのリスクを承知で迎え人を務めてくれたのです。』

それを聞いて、私はあぁ、やっぱりとても優しい人なんだって思うんですけど、今にも破裂せんばかりに醜く膨れ上がった背中を丸めるようにして動かないその迎え人が心配でした。すると察するように男性は『時間はかかりますが、彼は適応し元に戻ります。今はこのまま休む時なのです』と説明すると、中に入るように促します。

明かりが見えたところはまたパーティでもやっているように賑やかです。私はそこで姉の姿を見つけます。姉は私に料理を盛ってくれて、ふと見ると横に亡くなった父が立っていました。父は私を見て「○○ちゃん、きてたのか?」と言っただけなんですけど、何故か私はまるでローティンの頃に戻ったようにキレた我侭娘になってて「私がいちゃ悪いの?!」と悪態をついてるんですよね・・・。姉に「お父さんはそんなつもりで言ったんじゃないから」と言われて、私ははっとして悪態をつくのをやめるんですが、もう父の姿はありませんでした。

何でそんな態度をとったのか、分けも分からずただ情けないし、後味は悪いしで、私にとっては悪夢度高かったです。